「腹筋を鍛えたいけど、何から始めればいいの?」
この記事では、プランクの正しいやり方や注意点、種類、継続のコツを解説します。記事を読むと、正しいプランクの方法がわかり、継続することで理想の体へ近づけます。
プランクは、腹筋を始めとした体幹を効果的に鍛えられる運動です。背中や太もも、お尻など幅広い筋肉を鍛えられます。
自宅で簡単に始められるし女性にもおすすめのトレーニングだよ!
プランクの基礎知識
プランクは筋力トレーニングの中でも、特にコア(体幹)を鍛えるのに適したエクササイズです。
プランクは低負荷で実施でき、関節への負担が少ないため、初心者から上級者まで幅広いレベルの人が取り組めます。特別な器具を使わずに行えるプランクは、場所を選ばず行うことが可能です。
プランクの目的
プランクの目的は、以下のとおりです。
- コアの強化
- 姿勢改善
- 腰痛予防
- 全身の筋力向上
- 体の安定性とバランスの向上
プランクは全身の健康を支える重要な運動と言えます。
プランクで鍛えられる筋肉
プランクは全身を使う運動であり、腹部の筋肉を中心に多くの部位が鍛えられます。プランクで鍛えられる筋肉は、以下のとおりです。
- 腹直筋(シックスパックとして知られる筋肉)
- 外腹斜筋(腹部の側面にある筋肉)
- 内腹斜筋(外腹斜筋の下層に位置する筋肉)
- 背筋群(背中全体の筋肉)
- 腰方形筋(腰の安定性に寄与する筋肉)
- 大臀筋(お尻の筋肉で、体の安定に重要)
- ハムストリング(太ももの裏側の筋肉)
- 三角筋(肩の筋肉)
- 胸筋(胸部の筋肉)
- 上腕三頭筋(腕の裏側の筋肉)
プランクは全身の筋力アップや姿勢改善、コアの強化に有効な運動です。
プランクの正しいやり方
プランクの正しいやり方を以下の項目ごとに解説します。
- 基本のプランクフォーム
- プランク時の呼吸法
- 効果的な持続時間
基本のプランクフォーム
基本のプランクフォームは、効果を最大限に引き出し、ケガを防ぎます。具体的な手順は、以下のとおりです。
- 腕は肩幅に開いて肘を曲げる
- 肘を肩の真下になるように地面につける
- 足は肩幅で開き、つま先で体を支える
- おなかを引き締め、背筋を真っすぐにする
- お尻が空中に上がりすぎないようにする
- 首は真っすぐにして視線は床を向く
マットやタオルを使用すると、手首の痛みを予防できます。基本のプランクフォームを維持するためには、頭からかかとまで真っすぐなラインを形成することが大切です。
プランク時の呼吸法
プランク時に適切な呼吸を行うと筋肉を効果的に使い、体を安定させながらリラックス状態を維持できます。以下の点を意識してください。
- 鼻からゆっくりと息を吸い、おなかを膨らませる
- 口からゆっくりと、おなかをへこませながら息を吐く
- 呼吸は常に一定のリズムを保ち、息を止めないようにする
呼吸を意識しながらプランクのポーズを維持すると、トレーニングの質を高められます。
効果的な持続時間
プランクの効果的な持続時間は以下のように、レベルに応じて異なります。
- 初心者:20秒から始めて、徐々に時間を延ばしていく
- 中級者:45秒〜1分間を目標にする
- 上級者:1分以上持続し、複数セットに挑戦する
プランクの効果を最大限に実感するためには、毎日の継続が大切です。慣れてきたら持続時間の延長と合わせて、バリエーションを変えるなど、難易度を上げることも効果的です。
プランクの注意点
プランクの注意点を以下の2つ解説します。
- 正しいプランクと間違ったプランクの違い
- 腰痛を避けるための注意点
正しいプランクと間違ったプランクの違い
プランクは正しい方法で行わなければ効果が薄れ、ケガのリスクが高まるため注意が必要です。正しいプランクと間違ったプランクの違いは、以下のポイントに現れます。
- 腰の位置と反り具合
- 頭の位置
- 首の上げ方
- 肩甲骨の位置
- 腹筋への力の入れ具合
- 足の位置
間違ったプランクの方法により、頭を上げすぎたり下げすぎたりすると、首に負担がかかります。
正しいプランクと間違ったプランクの違いを理解して、安全で効果的にトレーニングを行いましょう。
腰痛を避けるための注意点
腰痛を避けるためには、腰に過度な負荷をかけないことが重要です。具体的には、以下の点が挙げられます。
- 腰に負荷を減らすために腹筋で体を支える
- 腰が落ちないように体を真っすぐにする
- 肘を肩の真下に置くことで上半身の姿勢を保つ
- プランクのフォームが崩れたら中断する
- プランク中に腰に痛みを感じたら中断する
- 定期的なストレッチで腰痛を予防する
- 無理をしないように短時間から始める
- 負荷の低い膝つきプランクから始める
プランクの種類
プランクの種類を解説します。
- ハイプランク
- 膝つきプランク
- 片足プランク
- サイドプランク
ハイプランク
ハイプランクは、肩と腕の筋肉を追加で鍛えられるのが特徴です。通常のプランクと違い、腕を真っすぐにして体を支えるポーズです。
ハイプランクは体を一直線に保ちながら、手首が肩の真下に来るように体を支えます。腰を上げすぎたり下げすぎたりせずに、全身が一直線になるフォームを意識しましょう。腹部に力を入れてコアの安定を図るのも重要です。
ハイプランクを正しいフォームで実施すると、より効果的なトレーニングを実現できます。
膝つきプランク
膝つきプランクは、初心者や肩の負担を減らしたい方におすすめです。膝をマットにつけて行うため、手首や肩の負担が減ります。標準的なプランクに比べて効果はやや低い一方で、フォームが安定しやすいのが特徴です。
膝つきプランクは手を肩の真下に置き、背筋を真っすぐに保つことが大切です。コアの筋肉を中心に、腹筋や背筋、大臀筋などの筋肉にも負荷をかけられます。腰を落としすぎず背中が丸まらないように注意しましょう。膝つきプランクを正しく続けると、徐々に難易度の高いプランクに挑戦できます。
膝つきプランクは正しいポジションを意識すると、コアの強化に効果的です。
片足プランク
片足プランクはバランス感覚も同時に鍛えられ、コアの筋肉、特に腹斜筋の強化に有効です。片方の足を持ち上げることによって、高い難易度の運動を実現します。
片足プランクは、手か前腕を地面につけた状態で、一方の足を浮かせます。腰が落ちないようにしながら、浮かせた足を地面と平行に保ちましょう。体が一直線になるように意識する必要があります。コアの筋肉をしっかりと締めることで、ポーズを安定させます。
片足プランクは各足で20〜30秒間をキープするのが目安です。時間を徐々に長くしていくと強度を高められます。継続して行うことによって、コアの安定性や筋力、バランス能力の向上が期待できます。
サイドプランク
サイドプランクはコアの筋肉、特に腹斜筋に効果的です。体を横向きにし、片方の肘と足の側面で体を支えるので、負荷を高くできます。ポイントは以下のとおりです。
- 上側の足は下側の足の上に重ねるか、前に置く
- 上側の腕は体の横に伸ばすか、腰に手を当てる
- 肩の負担を減らすために手を肩の真下に置く
- 体は一直線に保ち、腰が下がらないようにする
- 初心者は膝を床につけて練習を始める
各セットを15〜30秒間キープし、両サイドを均等に行いましょう。サイドプランクはバランス感覚やコアの安定に役立ち、トレーニングの効果を高めます。
プランクを継続するコツ
プランクを継続するためには、飽きずに楽しみながら行うことが大切です。コツには以下の点が挙げられます。
- 目標を設定する
- スケジュールを作成する
- フォームを正しくする
- 記録をつける
- バリエーションを加える
- モチベーションを保つ方法を見つける
目標を設定する
目標設定は、プランクを継続していく上で重要です。具体的かつ達成可能な目標を決めると、毎日のトレーニングが効果的にできます。例えば、現在プランクを30秒間行っている場合は、1分間持続できるように目標を設定するのが適切です。
目標を設定する際には、SMART原則を活用しましょう。原則は以下の5つです。
- 具体的である
- 測定できる
- 達成できる
- 関連性がある
- 期限が明確である
短期目標と長期目標の両方を設定すると、小さな成功を積み重ねながら最終目標に近づけます。目標達成のための行動計画を立て、進捗を定期的に評価しましょう。必要に応じて目標を調整することも重要です。目標を設定するとモチベーションを維持しながら、効果的にプランクの時間を延長できます。
スケジュールを作成する
スケジュールを作成する際は、毎日同じ時間にプランクを設定することが重要です。日々のルーティンとして定着しやすくなるからです。
始めは短い時間からスタートし、徐々に時間を延ばしていく方法が良いでしょう。具体的には、最初は1分間のプランクから始め、週ごとに10秒ずつ時間を延ばしていきます。週に数回のプランクを目標にし、過度なトレーニングを避けるために、休息日を設けることも効果的です。
計画的にスケジュールを組むと、プランクを継続できます。
フォームを正しくする
プランクの効果を最大限に引き出すためには、正しいフォームを保つことが重要です。適切なフォームでプランクを行えば、効率良く筋肉を鍛えられます。フォームのポイントは、以下のとおりです。
- 耳、肩、股関節、膝、足首が一直線になるようにする
- 腰が落ちないように注意しながら、腹筋を意識的に引き締める
- 肩の下に手首または肘がくるように位置を調整する
- 首を中立の位置に保ち、上や下を向き過ぎない
- 膝や足首を固定し、足は腰幅か少し狭い幅に調整する
ポイントを意識するとプランクの際に正しいフォームを維持でき、より効果的に体を鍛えられます。
記録をつける
記録をつけることは、プランクを継続する上で重要です。プランクの持続時間を記録すれば、モチベーションの維持や、トレーニングの効果を最大化できます。
プランクの持続時間だけでなく、フォームの変化や体調、感じた強度も日記形式で記録することがおすすめです。データをグラフや表にして可視化すると自分の成長を把握でき、次の目標設定に役立ちます。定期的に記録を振り返り、目標達成度合いを評価することも重要です。
記録をつけて自分自身の成長を客観的に評価すると、今後のトレーニング計画に反映できます。
バリエーションを加える
プランクの練習にバリエーションを加えることで、飽きずに継続できます。バリエーションは以下のとおりです。
- 異なるタイプのプランクを取り入れる
- プランク中に腕や足を上げる動作を取り入れる
- 短時間の高強度プランクと休息を交互に行う
- 時間と強度を徐々に増やし、挑戦を続ける
- トレーニングにバランスボールや抵抗バンドを使用する
上記の方法を取り入れると、プランクの練習がより楽しく、異なる筋肉を効果的に鍛えられます。
モチベーションを保つ方法を見つける
モチベーションを維持するためには、自分に合った方法を見つけることが重要です。以下の方法があります。
- 具体的な目標を設定し、小さな成功を祝う
- 目標を達成したら、自分を褒めたりご褒美をあげたりする
- やる気を出すストーリーやポジティブな言葉を取り入れる
- 友人や家族からのサポートと励ましを求める
- お気に入りの音楽のプレイリストを用意する
まとめ(プランクのやり方と効果)
プランクは、腹部を中心に全身の筋肉を鍛えられるシンプルで効果的な運動です。基本のフォームは頭からかかとまで真っすぐにし、体を一直線に保つことが重要です。プランク中は呼吸を止めないようにして、自分のレベルに合った時間で行いましょう。腰痛やケガを防止するために、正しいフォームを維持する必要があります。
プランクにはさまざまなバリエーションが存在し、強度を変えたり異なる筋肉に刺激を与えたりできます。プランクを継続するためにモチベーションを上げる工夫をし、目標を立てて記録をつけましょう。プランクを継続すると体力が向上し、日常生活においても効果を実感できます。